変わらない想い
V6が解散して1年が経った。
1年経過したからといって何かが大きく変動するわけではないけれど、ひとつの区切りとして今の気持ちを書き留めておこうと思い立った。
この1年は本当にあっという間に過ぎていったような気がする。
実は、現時点でメンタル的に見ることができていないV6の映像がかなりある。
未視聴のV6を残しておきたい思いで、一度も見ていないものもある。
RIDE ON TIME、coffeebreak、25thコンアンコール、アメジパ最終回‥他にもある。
これらに関しては、焦らずいつか見られるようになればいいくらいの心持ちでいようと決めている。
音楽番組やMC集はよく見返している。
6人の、個性ありつつも揃ったキレキレダンス、会話からあふれる多幸感、あたたかくやわらかいユニゾン。
やっぱり私はこの6人が大好きだ。
…そう思える瞬間がV6には無数につまっている。V6は幸せの宝箱だ。
V6を好きになれてよかった。
もっともっとV6を見ていたかった。
でもこうして想い続けていられるのが、寂しいけれど本当に幸せで。
それもこれも6人のおかげ。
個人の力を試し更なる挑戦をしよう、これからの生き方を考えようと決めて第2フェーズに進んだ6人。
ハードな舞台やミュージカルに出ずっぱり、表現者として板に立つ坂本さん
レギュラーを多数もちながら、舞台ではパワフルさ天使さで観客を虜にする長野さん
ドラマにCMに大忙し、さらに演出や社長まで務めることになった井ノ原さん
新しい仲間と映画制作やFC限定コンテンツを展開し、舞台俳優として活動する森田さん
V6の作品を新しい切り口から捉えて発信し、”アイドル”として生き続ける三宅さん
写真展を開きV6として最後の仕事をやりとげ、作品づくりに情熱を注ぐ岡田さん
それぞれの道を行く6人。
26年のグループ活動を終えて、FCは4つに分かれた。
もうこれから先、直接的にメンバー間のやりとりを見ることも、6人が同じ画面に映ることも、6人のユニゾンを聴くこともない。
この悲しみがどれほどのものか、とても言葉では形容できない。
この1年、日常を生きていて、V6に会うことはもう叶わないと実感するときは多々あった。
でも、泣いたり落ち込んだりすると気持ちが溢れて止まらなくなってしまうから、無意識のうちに悲しみをせきとめて蓋をして心の奥の引き出しにしまっていることが多い。
滞りなく人間生活を送るために、悲しみを飲み込んで平気なフリをしている。
悲しみに終わりはない。
軽減することもおそらくない。
歌手の鬼束ちひろさんは「月光」という曲で”時間は痛みを加速させていく”と歌っているけれど、その通りなのかもしれない。
6人は、自分たちが解散した後ファンが上記のような精神状態になることをとても心配していた。
ファン以上にV6当人が抱く喪失感の方が大きいはずなのに、6人はいつだってファンのことを想ってくれている。
それは解散から1年経った今でもそうだ。
ラジオや番組でメンバーの名前が当たり前のように出ること、健くんがソロコンでV6の曲を披露していること、解散後に写真集をリリースしたこと、ファンに贈られた最後の映像WANDERER‥
V6はもういないけれど、6人のつながりはずっと切れ目なくあって、ⅤLandは今もどこかの空に浮かんでいるのかもしれない。
こう考えるだけで、彼らへの様々な感情がぼろぼろと涙になって出てきて胸が熱くなる。
悲しみも心の痛みも逢いたい気持ちも、すべてが愛おしい。
V6に対する感情表出ができるような場所を、6人自身がたくさんつくってくれている。
その心遣いが本当に嬉しい。
せっかく感情表出の機会をいただいているのだから、私も寂しさを我慢しないで、思いのままに泣いたりする日をつくってみるつもりでいる。
V6のことを見るたび、6人のあの並びが最高だと感じるし、それをもっとみていたかったという気持ちも変わることはない。
これは願いでも祈りでもなく、ただ冷めない愛として心を照らし続ける。
V6のことを考えているときは、とても心が満たされている。
たとえ泣きじゃくっていようと胸がいっぱいになって張り裂けそうになっていようと、それもまた愛の証。
こんなふうに思うことができるのは、V6が、活動を終えた今でも(そしてきっとこの先も)ファンのように、むしろファン以上に、V6を愛し続けているからだ。
…なんという幸せだろう。表現するべくもない。
これから先も、常に少しずつ変化しながら6人はそれぞれの道を行くのだろう。
それがたとえどんなかたちであろうと、6人への愛は変わらずにずっとこの胸の中にある。
幸せだ。
雨のように泣きながら、陽だまりのように笑いながら、今日もまた6人のことを想っていよう。
うん…それがいい。